何本必要?ゴルフクラブの種類と基本知識

2021.04.30

ゴルフ初心者の方は特に、ゴルフクラブって色々種類がありすぎてわからない…結局最低何本あればいいんだろう?なんて悩みを抱えていませんか?

ゴルフクラブの種類や用途を理解した上でゴルフクラブを準備してゴルフを始める事はとても重要です。

しかしゴルフクラブの種類や用途を知りたくても、初心者ゴルフレッスンなどに行かない限り中々知り得ない情報もあるのです。

今回はゴルフを始める上で基礎となる「ゴルフクラブの種類とその用途」についてご紹介していきます。

1 ラウンドに持っていくゴルフクラブはどうやって選ぶの?

そもそも初心者の方はラウンドする上で、何の種類のクラブを何本持ってラウンドすれば良いのか分りませんよね。

実はゴルフ規則と呼ばれる公式ルール上、ゴルフバックに入れる事のできるクラブの本数は14本までと定められています。

その14本の内容はそれぞれゴルファーによって異なりますが、以下の14本が例として挙げられます。

しかし実際は、初心者ゴルファーに「これらのクラブ14本が必要か」と言われると必要ありません。

これらの14本のうち星マークのついている8本のクラブが最低限必要であり、初心者の方でもこのクラブさえ準備していれば問題なくラウンドすることが可能です。

  1. ドライバー(1W)☆
  2. 3番ウッド(3W)
  3. 5番ウッド(5W)☆
  4. 7番ウッド(7W)
  5. ユーティリティ(UT)
  6. 5番アイアン(5i)
  7. 6番アイアン(6i)
  8. 7番アイアン(7i)☆
  9. 8番アイアン(8i)☆
  10. 9番アイアン(9i)☆
  11. ピッチングウェッジ(PW)☆
  12. サンドウェッジ(SW)☆
  13. アプローチウェッジ(AW)
  14. パター☆

最初はこれらの8本で練習し、慣れてきたら他のクラブを買い足すのがおすすめ。

最近では必要最低限のクラブがセットになった初心者セットなどの商品も発売されているので安心です。

では次章では上記のクラブの用途や使用例について見ていきましょう。

2 飛距離を稼ぐための「ウッド」

2-1 ドライバー(1W)

まず、ゴルフラウンドを始める上で欠かせないのがドライバー(1W)。

ドライバーはティーイングエリアと呼ばれる、コースの第一打を打つエリアにおいてティーアップしたボールを打つのに使われるクラブです。

ドライバーは、基本的にティーアップした状態のボールしか打つ事はありません。

クラブの中で一番長尺かつヘッドが大きいのが特徴です。

そのため一番飛距離が狙えるクラブである一方、長尺であるためにコントロールがなかなか難しいのも特徴です。

ドライバーの飛距離は個人のヘッドスピードやミート率によって異なりますが、一般男性で約240ヤードほどと言われており、260ヤード以上飛ぶようならかなりの飛ばし屋と言えます。

2-2 3番ウッド(3W)/5番ウッド(5W)

ドライバーと同じウッド類で、ドライバーよりも若干ヘッドが小さめなのが「フェアウェイウッド」です。

フェアウェイウッドの番手は主に2番〜5番まであり、中でもメインで使われるのが3番ウッドと5番ウッドです。

このフェアウェイウッドは地面にあるボールを打てるクラブの中で一番飛距離が狙えるクラブです。

もちろんティーショットで使うことも可能なので比較的距離の短いホールではティーショットとして、一定の距離があるホールでは2打目以降使用されることが多いクラブです。

3番ウッドは別称「スプーン」と呼ばれ、飛距離は約210~230ヤード。

5番ウッドは「クリーク」と呼ばれ、3番ウッドよりも長さが短くなり、クラブヘッドの大きさも少し小さくなることで比較的打ちやすいのが特徴です。

推定飛距離は190~210ヤード。初心者でも扱いやすいクラブと言えます。

2-3 2番ウッド(2W)/4番ウッド(4W)

フェアウェイウッドの中でもあまり使用されないのが、2番ウッド(ブラッシー)と4番ウッド(バッフィー)。

2番ウッドは中々アマチュアで使う人は見かけられませんが、プロの中で使用するゴルファーもいるそうです。

4番ウッドに関しては3番ウッドよりも使いやすいため、以前は使用するゴルファーが多くいました。

しかし「ユーティリティ」と呼ばれるクラブや6番以降のフェアウェイウッドができてからは、そちらを使用するゴルファーが増えたため使用される頻度はやや減ってきています。

これらのウッドは初心者のうちは使うことはまずないので、知識として覚えておけば十分です。

3 短距離の方向性を狙ったショットには「アイアン」

ラウンドする上で一番使用する頻度が高いのがアイアン。

アイアンは、ゴルフスイングを習得する際にも使用されるほど、ゴルフの基本となるクラブです。

フェアウェイはもちろんの事、ラフやフェアウェイバンカーなどの様々な状況で使われ、狙った距離を且つ狙った方向に打つことがこのアイアンの主な用途です。

ちなみにアイアンにもそれぞれ別称がありますが、基本的には「○番アイアン」と呼ぶことの方が多いので、別称は知識として覚えておくと良いかもしれません。

3-1 ミドルアイアン(5i〜7i)

5番アイアン〜7番アイアンまでのアイアンの中でも比較的長尺なクラブを総称して「ミドルアイアン」と言います。

5番アイアンは別称「マッシー」(推定飛距離150ヤード)、6番アイアンは「スペード・マッシー」(推定飛距離150ヤード)という別称があります。

この2つのアイアンはゴルフ初心者にとって比較的扱いが難しいアイアンであるため、無理にそれらを使うよりは後ほどご紹介するユーティリティを使用するのがおすすめ。

7番アイアンは、ゴルフクラブの基本といっていいほど使用頻度の高いクラブです。

ゴルフ初心者の方は、まずこの7番アイアンを握ることから始める方が多いのではないでしょうか。

長すぎず、短すぎないためコントロールしやすく、比較的飛距離も出しやすい7番アイアン。

ドライバーからサンドウェッジまでのクラブの中でちょうど中間あたりに位置する7番アイアンはゴルフ初心者の方の練習として最適です。

まずこの7番アイアンメインに練習して、を使いこなせるようになりましょう。

3-2 ショートアイアン(8i/9i)

8番アイアン(ピッチングニブリック)と9番アイアン(ニブリック)は総称して「ショートアイアン」と呼ばれます。

ショートアイアンは短めのクラブであるため、比較的コントロールしやすいのが特徴です。

8番アイアンの推定飛距離は130ヤード、そして9番アイアンはおよそ120ヤード。

ラフからの脱出ではショートアイアンを使うことが多く、グリーン周りのランニングアプローチなどで使用されることも。

初心者ゴルファーにとっても使用頻度が高く、使いやすいクラブですので練習でもしっかり打ち込んで自分の推定飛距離を把握しておきたいですね。

4 アプローチには「ウェッジ」

ウェッジはアイアンの一部ではありますがアイアンよりも短く、ロフト角が大きくヘッドが寝ているような特徴があります。

ウェッジは主にグリーン周りからのアプローチショットや、バンカーからのショットなど短い距離に適したクラブです。

ウェッジは主に大きく分けて以下の3つに分かれます。

ウェッジには度数が書かれているだけのクラブが数多くあります。

慣れてきたらどんな球が打ちたいかからお気に入りの度数を数本入れるのがいいでしょう。

4-1 ピッチングウェッジ(PW)

ピッチングウェッジは比較的ボールが上がりにくいため、転がす「ランニングアプローチ」に適したクラブです。

ウェッジの中では一番ロフト角が小さく、44°〜48°ほど。

ピッチングウェッジを使ったランニングアプローチはゴルフ初心者でも挑戦しやすいショットですし、グリーン周りではランニングアプローチの機会が多いので練習しておくと良いでしょう。

4-2 サンドウェッジ(SW)

ちょうどピッチングウェッジとサンドウェッジの中間に位置しているのがこのアプローチウェッジ。

ロフト角も49°〜53°と2つのウェッジの中間の角度です。

アプローチウェッジは比較的万能で、転がすショットも高くボールを上げるショットも可能な万能なウェッジと言えます。

ピッチングウェッジだと飛びすぎそう、でもサンドウェッジだと届かなそう…なんて迷った時はこのアプローチウェッジを選びましょう。

4-3 アプローチウェッジ(AW)

ちょうどピッチングウェッジとサンドウェッジの中間に位置しているのがこのアプローチウェッジ。

ロフト角も49°〜53°と2つのウェッジの中間の角度です。

アプローチウェッジは比較的万能で、転がすショットも高くボールを上げるショットも可能なウェッジ。

ピッチングウェッジだと飛びすぎそう、でもサンドウェッジだと届かなそう…なんて迷った時はこのアプローチウェッジを選びましょう。

5 ウッドとアイアンの中間「ユーティリティ(UT)」

アイアンにはミドルアイアンよりも長いロングアイアンと呼ばれる2種類があります。

番手で言うと1〜4番アイアン。

これらのゴルフクラブはひと昔前までは多くのゴルファーが使っていましたが、扱うのが難しくミートし辛いという点がありました。

その代わりとして発明されたのがこのユーティリティ。

ユーティリティは他のクラブと比べ、ヘッドにある程度の厚みがあるのが特徴です。

ヘッドの大きさはアイアンよりも大きくフェアウェイウッドよりも小さいような大きさであるため、ミートしやすくそして飛距離も期待できるクラブです。

ユーティリティには番手が統一されておらず、ウェッジのようにロフト角の度数によって分類されていることが多いです。

ユーティリティはウッドが苦手な方はもちろん、ウッドではミスが出やすいラフなどでも活用できるので初心者ゴルファーでもあると非常に便利です。

是非ラウンド前までには用意しておくとラウンドで活躍するでしょう。

6 グリーン上で使う「パター」

ピンにボールを入れてホールアウトするのに欠かせないのがパターです。

一括りにパターといっても、大きく3つの形状に分かれており、それぞれ特徴が異なります。

6-1 ピン型

まずは一番スタンダードなピン型。

上から見ると、長方形のような形をしているのがこのピン型パターです。

パターの代表型と言われる通り、コントロールしやすくミスに強いのが特徴です。

また、構えやすいタイプなのでゴルフ初心者で迷ったらこのピン型パターがおすすすめ。

6-2 マレット型

上から見たときに半月のような形をしているタイプのパターをマレット型パターと言います。

ヘッドが大きく、重心位置が深いため、ストロークしやすく距離を出しやすいのもこのマレット型の特徴です。

ヘッドの重さによってブレが生じにくいので、これもゴルフ初心者にとっては大きなポイントとなるでしょう。

6-3 ネオマレット型

通常のマレット型よりももっとヘッドが大きいタイプのパターをネオマレット型パターと言います。

このネオマレット型パターの特徴は、方向性とミスに強く、さらに距離も出しやすいという点。

まさにピン型とマレット型のサラブレットとも言えるでしょう。

そんな特徴のあるこのネオマレット型はプロゴルファーが使用し始めたことで人気になってきてきます。

気になる方は、実際お店などで試し打ちして見ると良いでしょう。

また、最近ではパターの進化版として、「ゼロトルクパター」と呼ばれるものも出てきました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ゴルフクラブには多くの種類、名前、そして特徴があり一気に覚えるのは大変かもしれません。

しかし今回ご紹介した、初心者ゴルファーが最低限持っておきたい7本のゴルフクラブからまず使用してみてください。

そしてどの番手がどのくらいの飛距離を出すのか、自分の番手ごとの飛距離を覚えてきましょう。

初めてのラウンドを控える方は、まずは必要最低限のクラブを揃えて挑んでみるのがおすすめです。