ツアーで行われる順位決定方法サドンデスをアマチュアゴルファーも知っておいた方が良い理由とは?
実力が拮抗しているプロゴルフの世界では、数日間にわたって行われるトーナメントの結果、複数の選手が同じスコアで並ぶケースが珍しくありません。
特に優勝争いや上位争いでは、最終日を終えても勝敗や順位が決まらず、緊張感のある展開が続くこともしばしばあります。そのままでは順位を確定できないため、そこで登場するのが「サドンデス」や「タイブレーク」と呼ばれる順位決定方法です。
サドンデスやタイブレークには、ホールごとに勝敗を決める方式や、特定の条件を比較して順位を決定する方式など、いくつかの種類が存在します。
これらの仕組みや順位のつける方法を知っておくことで、テレビでのツアー中継をより深く理解し、プレーの駆け引きや選手の心理まで含めて楽しめるようになります。
また、こうした考え方はプロの試合だけでなく、アマチュアのゴルフコンペでも非常に役立ちます。
実際に同スコアの参加者が出た場合でも、あらかじめ順位決定方法を理解していれば、幹事としてスムーズに対応でき、運営に迷うこともありません。
今回は、同スコアになった場合に用いられる代表的な順位決定方法について分かりやすくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1 タイブレーク・サドンデスって何?

サドンデスとはスコア1位が2人以上いる場合の優勝決定戦(プレーオフ)の際の決着の付け方のひとつで、どちらか一方が相手よりもいいスコアでホールを終了した時点で優勝が決まるという方法です。
同スコアを記録したプレイヤーが複数人いる場合には、悪いスコアを出した人から順番に脱落し、決着がつくまでプレーが続きます。
最初にもっとも良いスコアを出した人が優勝するというシンプルであることから、ゴルフが詳しく無い人にとっても、理解しやすいルールと言えます。
2 大きな大会でのサドンデス(タイブレーク)

規模が非常に大きく、注目度の高いトーナメントでは、タイブレーク時の決着方法としてストロークプレーが採用されることがあります。ストロークプレーとは、1ホール、または複数ホールをプレーし、その合計打数が最も少ない選手を勝者とする方式です。サドンデスのように1ホールごとに脱落者が決まるのではなく、一定のホール数を通して安定した実力が試されるのが特徴です。
一般的には3ホールや4ホールのストロークプレーが多く用いられますが、世界的にも格式の高い全米オープンでは、18ホールという長丁場のストロークプレーが採用されてきました。これは、偶然性をできるだけ排除し、より公平に勝者を決めるための方法と言われています。
さらに、こうしたストロークプレーでも勝敗が決まらない場合、最終手段としてサドンデス方式に移行することもあります。代表的な例が2008年の全米オープンです。最終日の18番ホールでタイガー・ウッズがロコ・ミディエートに追いつき、翌日に18ホールのプレーオフが行われました。それでもなお決着がつかず、最終的にはサドンデスによるプレーオフで勝敗が決まりました。この長く緊張感の続く展開を覚えている方も多いのではないでしょうか。
このように、高額な賞金がかかり、なおかつ選手同士の実力差がほとんどないプロの世界では、勝敗を決するまでに多くの時間とプレーを要することがあるのです。
3 コンペなどのサドンデス(タイブレーク)

アマチュアコンペでは 順位に応じてプロの試合と異なり賞金ではなく賞品が準備されているのが一般的。
そのため、同スコアの参加者間で賞金を均等に分けが出来ないことから、全参加者に順位をつけることが出来るタイブレークを決めておく必要があります。
またアマチュアコンペではプレーオフといった延長戦を行うことも難しいため、延長することなく順位を決める方式が望ましいでしょう。
代表的な方式として、以下が挙げられます。
- カウントバック方式
- マッチング方式
- 年齢 / ハンデ
3-1 カウントバック方式
カウントバック方式は同スコアの人が複数いる場合、18番ホールのネットのスコアの良い人が上位になる方式。
18番ホールのスコアが同じ場合は17番ホール、16番ホール…と最終ホールからスコアを比較し順位を決めていきます。
3-2 マッチング方式
次にマッチング方式は、タイの競技者が数人いた場合に最後の9ホールの合計スコアを比較し、最も成績の良い競技者を優勝者とする方法です。
最後の9ホールの合計スコアが同じであった場合は最後の6ホールの合計スコア、それも同スコアの場合は最後の3ホールの合計スコアに基づいて優勝者を決めます。
3-3 年齢 / ハンデ
最も単純かつ明解な方法として良く採用されるのが年齢上位、そしてグロス上位方式です。
年齢上位は多少アンフェアーな方法ですが、誕生日をスコアカードに記入しておけば簡単に順位が決定するという分かりやすさから、広く採用されることが多い方法です。
また同じネットスコアであれば、ハンデの低い人が上位になるというグロス上位という方式もよく採用されます。
グロス上位の場合は それだけで決まらなければ、さらに年齢上位という方法を組み合わせることで順位を決めることも可能なので、様々な状況に対応できる特徴があります。
ちなみに
仕事の接待が伴うゴルフコンペの場合、サドンデスは年齢で決めることをお勧めします。
年齢であれば年齢が上がるにつれて、飛距離や体力面で若い世代より不利になるのは事実です。
同スコアで並んだ場合、年齢上位を上とする考え方は、条件差におけるハンデを暗黙的に考慮した公平な判断として受け取られやすくなります。
また、ゴルフを始めて間もない方が参加されることを考慮すると順位の決定がわかりやすい
というメリットもあります。
3 まとめ
今回は、同スコアとなった場合の順位決定方法のひとつである「サドンデス」についてご紹介しました。
プロの試合ではおなじみのルールですが、アマチュアのゴルフコンペでは、時間や進行の都合上、実際にプレーオフまで行って順位を決めるのは現実的に難しいケースがほとんどです。
しかし、せっかく参加したコンペで順位がはっきり決まらなかったり、決め方が曖昧だったりすると、達成感や思い出が少し薄れてしまうのも事実です。
特に上位争いや入賞が絡む場面では、明確なルールがあるかどうかで参加者の納得感も大きく変わります。
そのため、実際にサドンデスを行わなくても、「同スコアの場合はどう順位を決めるのか」という考え方として、サドンデスを含む複数の順位決定方法を事前に知っておくことが大切です。ルールをあらかじめ共有しておけば、当日慌てることなくコンペを進行でき、幹事としての評価も高まります。
順位決定方法への理解は、コンペ運営をスムーズにするだけでなく、ゴルフのルールや楽しみ方をより深く知るきっかけにもなります。
こうした知識を活かすことで、アマチュアゴルファーとしてのゴルフライフが、より安心で充実したものになるでしょう。