アイアンの種類を徹底解説!形状による違いや選び方のポイントまで!

2025.09.28

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1回のゴルフラウンドで一番使用回数が多いクラブって何でしょうか!?
それは間違いなくアイアンじゃないでしょうか?

フェアウェイはもちろんの事、ラフやバンカー、グリーン周り、ショートホールのティーショットなどありとあらゆる場面で大活躍するゴルフクラブのキモともいえるアイアン。

実際にアイアンはゴルフクラブの中で最も種類が多いクラブと言えます。

ヘッドの形状はもちろんシャフトやネックなど様々な違いがあります。

そのため自分に合っていないアイアンだとどうしても打球も安定せず、スコアもよくなりません。

今回はアイアンの種類やその特徴・違い、そして選び方のポイントなどをご紹介します。

ヘッドの違い:アイアンのヘッドの形状は大きく3種類

アイアンのヘッドの形状は大きく分類すると「マッスルバック」「キャビティアイアン」「中空アイアン」3つに分かれます。

特徴としては

  • ・マッスルバックはバックフェースに厚みがある板チョコのような構造
  • ・キャビティアイアンはバックフェースに凹みがあり重心が低く球が上がりやすい
  • ・中空アイアンはヘッドの内部が空洞になっている構造で飛距離の安定性が高い

という特徴があります。

マッスルバックアイアン

マッスルバックアイアンは板チョコのようなシンプルな構造のアイアンとなっています。

重心距離が短いためフェースコントロールがしやすく、高い操作性が特徴ですが、その反面スイートスポットが狭くミスの寛容性が他のアイアンに比べると低くなり、ヘッドスピードが速くないとしっかり距離や高さが出ません。

フェードやドローなどの球筋を自在にコントロールできるため上級者に向いているといえます。

キャビティアイアン

今のアマチュアゴルファーの定番ともいえるのがキャビティアイアンです。

キャビティアイアンはバックフェースに凹みがあり、重心が低く、ソールが広く設計されているのでミスに強く直進性が高い、ボールが上がりやすいという特徴があります。

フェースも大きめなので構えた安心感もあり初心者から中級者に適しているアイアンと言えます。

(ミドル~ショートアイアンはマッスルバックでロングアイアンはキャビティアイアンを使用しているプロもいます。)

中空アイアン

中空アイアンはヘッド内部が空洞となっている構造が特徴のアイアンでキャビティアイアンのミスへの強さとマッスルバックアイアンのクラブの操作性の両方を兼ね備えたハイブリッドなクラブと言えます。

低重心の設計で飛距離の安定性を保ちながらも一定の操作性も兼ね備えています。

ヘッド形状別比較表

マッスルバック キャビティ 中空
フェース 厚みがある 後ろが凹んでいる 中が空洞
ヘッド 小さめ 大き目 やや大きめ
ソール 狭い 広い やや広い
重心 高い 低い やや低め
スイートスポット 狭い 広い やや広い
操作性 高い 低い やや高い
打球 低い 高い 中間
寛容性 低い 高い 上下に強い

製造方法の違い:ヘッドの製造方法は2種類

アイアンのヘッド製造方法は「鍛造(フォージド)」と「鋳造(キャスト)」の2種類あります。

ヘッドの形状の違いは気にする方が多いと思いますが、実は製造方法の違いで特徴も変わってきます。

鍛造(フォージド)アイアンの特徴

鍛造(フォージド)アイアンは高温で熱した金属を叩いて成形する製法で作られたクラブの事です。

一本一本叩いて作るため大量生産ができづらいため、価格も高めであることが多いです。

鍛造(フォージド)を見分ける方法としては商品名やアイアンの刻印に「FORGED(フォージド)」と書かれている場合が多いです。

その最大の特徴は打感の柔らかさでフィーリングを重視するゴルファーに向いているアイアンです。

鋳造(キャスト)アイアンの特徴

鋳造(キャスト)アイアンは溶かした金属を型に流し込んで成形する製法で作られたクラブの事です。

型に流し込む製法なので大量生産が可能で価格も比較的安いものが多いです。

また、スイートスポットが広くミスへの寛容性が高いので初心者や中級者のゴルファーにおすすめのアイアンと言えます。

アイアン製造方法別比較表

鍛造(フォージド) 鋳造(キャスト)
製法 金属を叩いて成形 型に金属を流し込み成形
打感 やわらかめ やや硬め
操作性 高い 低いが直進性が高い
寛容性 低い 高い
価格 高い 比較的安い

ネックの違い:ネックの形状は2種類

アイアンのネックの形状は「ストレートネック」と「グースネック」の2種類あります。

実際に2種類のアイアンを構えてみるとその違いは明確です。

2つのネックの機能的な違いを理解しておくことでクラブ選びの基準になります。

ストレートネック

ストレートネックアイアンはシャフトとクラブのフェースが一直線になっている設計のアイアンです。

フェースの開閉がしやすいのでフェードやドローなどの球筋を自在にコントロールできる特徴があります。

グースネック

グースネックアイアンはシャフトよりクラブのフェースが少し後ろになっている設計のアイアンです。

フェースの開閉が少なく直進性が高いのはもちろんフェースが少し遅れて出る設計なのでボールを捕まえやすいのが特徴です。

ネックの違い比較表

ストレートネック グースネック
形状 フェースとシャフトが一直線 フェースがシャフトより後ろ
構えやすさ ターゲットとスクエアに構えやすい 構えた時少し開いているように見える
操作性 高い 低いがつかまりがいい
弾道 低めの弾道 ボールが上がりやすい
寛容性 低い ミスに強い

シャフトの違い:シャフトの素材はスチールとカーボンの2種類

アイアンのシャフトは「スチールシャフト」と「カーボンシャフト」の2種類があります。

スチールシャフト

スチールシャフトは素材がスチールでカーボンと比較すると重量があるためスイングの安定性が高く、しなりも少ないためコントロール性に優れています。

飛距離よりも方向性に課題があるゴルファーに向いているシャフトです。

カーボンシャフト

カーボンシャフトはスチールシャフトと比べ軽量でしなりやすりためヘッドスピードが遅いゴルファーでも飛距離を出すことが可能になるシャフトで女性やシニア、初心者などにおすすめのシャフトです。

ただ、しなりが大きい分、コントロールがスチールシャフトと比べると難しくなります。

アイアン選びのポイント

今までのアイアンのヘッドの形状・製造方法・ネック・シャフトの違いをしっかり理解することで自分に合ったアイアンを選びやすくなります。

最初のころはアイアンの違いでもヘッドの形状・ネック・シャフトから選ぶようにしましょう。

初心者から中級者の方であれば

ヘッドはキャビティもしくは中空アイアンをお勧めします。

右に行きやすいようであればグースネックで、ヘッドスピードが遅いようであればカーボンシャフトをお勧めします。

まとめ

今回はゴルフの中で一番使用頻度が高いアイアンの違いについてご紹介・解説しました。

アイアンはゴルフクラブセットの中でも使用頻度はもちろんの事、使用期間としても一番長く使うクラブでもあります。

自分に合ったアイアンと出会えることで思い通りの球筋はもちろん、課題の克服、ひいてはスコアアップにもつながります。

これからの時期、実はゴルフクラブの買い替えにおすすめなんです。

理由はマークダウンのタイミングになるからです。

アイアンの買い替えの時はアイアンの違いを頭に買い替えるクラブの候補をピックアップしてはいかがでしょうか?