【保存版】ゴルフグリップの種類や違い、選び方やメンテナンス・交換時期まで徹底解説

ゴルフにおいて皆さんドライバーやアイアンなどのヘッドがきれいかどうかは気にしますし、ゴルフラウンド中にスライスやフックが出た時にはスイングを見直すことが多いと思いますが、実はそれグリップが原因かも!?
ゴルフグリップは、ゴルフクラブと人を繋ぐ唯一の接点です。
今回はゴルフグリップの種類やその違い、グリップの選び方やメンテナンス、交換時期の目安までを徹底解
ゴルフグリップの役割とその重要性
ゴルフグリップはスイングの安定性はもちろんボールのコントロールにも影響します。
永い間使っていないグリップや逆に使い込んだグリップだとインパクト時に滑ってしまうことがあり、ボールのスピンや方向性に影響が出てしまいます。
また、グリップにかける圧力(握る強さ)でショットのスピン量・ボールの高さも変わるためグリップはゴルフクラブの中でも実は非常に重要なポイントになります。
説します。
グリップがスイングに与える影響
ゴルフの打球はスイングを変えなくともグリップの握り方でドローやフェードなどのボールを打ち分けることができます。
(グリップの癖を治すだけでボールの曲がりが抑えられることもあります)
また、雨などのシーンを思い出せばわかりやすいと思いますが、「手が滑りそうだな」と思うだけで余計な力を込めて握ってしまい、本来の距離や方向性が出ないなんてことがあるようにグリップはスイング同様、ボールに与える影響は非常に大きいのです。
グリップを分類する4つの項目とショットに与える影響
ゴルフグリップを分類するには4つの項目があり、それぞれの違いによりショットに与える影響が違います。
太さ(細さ)
ゴルフグリップにはさまざまな太さがあり、一般的にはM58・M60・M62の3種類が主流です。
数字が小さいM58は最も太く、M62は最も細いグリップです。
これらの数値はグリップの内径を基準に決められており、ゴルファーの手のサイズや握り方によって適切な太さが変わってきます。
グリップの口径はグリップ内部やグリップのパッケージに表示されています。
太いグリップは手の力を抑え、手首の動きを制御しやすくなるのでフックを抑えたい人に向いています。一方で、細いグリップは手の感覚を活かしやすく、細かい操作が可能になりスライスを改善したい方に向いているといえます。
重さ
様々なメーカから発売されているゴルフグリップはそのモデルごとに重さが違います。
グリップの重たさはゴルフクラブ全体のバランスやスイングのフィーリングに大きな影響があります。
重たいグリップはクラブ全体の重心が手元寄りになり、ヘッドが軽く感じられるので、コントロールを重視したい方に向いており、逆に軽いグリップならヘッドの重さをダイレクトに感じることができるためスイングスピードが速くなりやすいので飛距離を出したい方に向いています。
素材
ゴルフグリップの素材は大きく分けてラバー・コード・レザーの3種類になり、それぞれ異なった特徴があります。
- ・ラバー:柔らかい素材のため手とのフィット感が高い
- ・コード:ラバーに比べ耐久性に優れており雨天時の
- ・レザー:ラバーやコードに比べグリップの感触が独特
最近ではラバーとコードのハイブリットであるマルチコンパウンドグリップやデザインやカラーが自由で様々なデザインが可能なポリマーやシリコンなどの合成で作られた合成グリップなども出てきました。
バックラインの有無
グリップの形の違いともいえるのがバックラインの有無になります。
バックラインがあることでグリップの位置を一定にしやすくフェースの向きを安定させ再現性が高まるメリットがあり、逆にバックラインがないグリップは状況に応じて握り方を自由に変化させることが可能で操作性が上がります。

ゴルフグリップを選ぶポイント
自分に合ったゴルフグリップを選ぶポイントは先述のグリップを分類するポイントを参照して選びましょう。
例えば、方向性を重視したい方であれば手首のブレを抑えて方向性を安定させやすい太めで重量のあるグリップを、方向性よりも飛距離を重視したい方であれば細めで軽めのグリップを選ぶようにしましょう。
そのうえで、フェースの操作をして打ちたいかどうかでバックラインの有無を選ぶという順序がいいと思います。
例えばロングアイアンからミドルアイアンまでは太めのグリップでバックライン有タイプを選びショートアイアンからウェッジでは細めのグリップでバックライン無にするなどアイアンによってもグリップを変えるなど、自分のクラブの使い方によってグリップを選んでみましょう。
また実際にお店でグリップを触って選ぶときはできれば普段使っているゴルフグローブを持っていくことをお勧めします。
グローブをしたうえで太さやバックラインの有無の感じ、また素材ごとのグリップの感触から選ぶようにしましょう。
グリップ交換時期の判断ポイント
ゴルフグリップは使い込んでいくことはもちろん使っていなくても時間が経つとグリップ力が失われていきます。
平均すると大体1年ほどでグリップ交換の目安と考え定期的に交換する事をお勧めします。
1年間のラウンド数や練習頻度にもよるため、熱心に練習する方や毎週コースに出る方もいるのでグリップ交換するか否かのポイントを3つご紹介。
ポイント1:滑りやすくなっていないか
クラブを握ってみて、表面の凹凸が無くなり滑りやすくなっている場合は交換が必要です。
グリップの表面が少しツルツルしてきて沢が出てきたり、よく握る部分だけ滑ったりする感覚がある時はグリップ交換のサインと言えます。
ポイント2:凹んでいないか
いつも握っている部分が凹んだり、削れたりしていませんか?グリップのゴム厚によって凹みやすさは異なりますが、形が変わっている場合は交換のサインです。
ポイント3:グリップが硬くなっていないか
グリップの素材にもよりますが、時間がたてばたつほど自然に経年劣化が起きてきます。
もしもグリップが以前よりも硬いなと感じるようであれば交換の合図と考えていいでしょう。

ゴルフグリップのメンテナンス
ゴルフクラブのフェースのお手入れと同様にグリップもしっかりメンテナンスすることで素材を劣化させる手の油や水分をコントロールでき、グリップ力も長持ちします。
簡単なメンテナンスなので是非ラウンド後や練習跡に実践することをお勧めします。
まず、準備するのはタオル2枚と中性洗剤とお水。
そのうちの1枚に中性洗剤をお水で薄めた液体を染み込ませ、グリップをしっかり拭きます。
その後、もう1枚で乾拭きをして完了。
メンテナンス屋内で陰干しをするようにしましょう。
できればラウンド後は必ずメンテナンスすることをお勧めします。
まとめ
ゴルフのグリップは、スイングの安定やショットの正確性を支える極めて重要なパーツです。
しかし、多くのゴルファーがクラブヘッドやシャフトの性能には気を配る一方で、グリップの状態を軽視しがちなのも事実です。
グリップは、日々の練習やラウンドで手汗・皮脂・汚れを吸収し、少しずつ劣化していきます。
摩耗や滑りが進むと、無意識のうちに握力を強くしてしまい、スイングバランスが崩れ、ショットの再現性も低下してしまいます。
練習後やラウンド後などの定期的な清掃・メンテナンスや交換を行うことで、クラブ本来の性能を維持し、常に安定したフィーリングでプレーできるのです。
理想は練習後やラウンド後に毎回のメンテナンスと、使用頻度に応じた半年から一年ごとの交換。
たったそれだけの手間で、スコアやスイングの安定性に大きな差が生まれます。
グリップのメンテナンスは、単なる見た目の問題ではなく、ゴルフ上達のための「基本の一手」とも言えます。
クラブと自分をつなぐ唯一の接点を常に最良の状態に保つことが、信頼できるスイングと再現性そして、スコアという確かな結果を導く鍵なのです。